もうすぐ1年生だもん!

ランドセルは何色にしようかなー。
どんなお友達ができるかなー。
親も子どももワクワクドキドキの小学校入学。
小学校入学を迎える子どもたちの気持ちや、就学前の子どもたちを受け持つ保育所や幼稚園の先生の想い・・・。
就学前の子どもたちにとって大事なことを毎月連載していきます。

第3回目保育施設での就学準備

小学校と保育施設との大きな違いをご存知ですか?
大きな違いは、『時間』と『ルール』です。

『ルール』については、第2回目の社会性を身につけるってということ?でお話しましたが、今回は『時間』について、実際に保育施設でどのような準備=練習をしてるのか、奥尾先生にお伺いしてみました。

小学校生活の基本は『時間』

Q:小学校生活の基本となるのは、やはり『時間割』
年長さんといっても、まだ『時間』自体の感覚もなく、じっとしていること自体が難しいですよね。

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A:そうですね。
小学校では保育園と違って、時間割に従って机と椅子で過ごすことが中心になります。
今まで自由に過ごしてきた子どもたちに「今から〇時まで椅子に座って本を読みます」と急に言っても、じっと座っていることは難しいですよね。
でも、こういった「小学校生活の基本」を身につけていないと、小1プロブレムといった問題がでてくることがあります。
そのため、保育施設では、年度後半になると、他のクラスがお昼寝中の静かな時間を利用して、机に向かう時間を少しずつ増やしていきます。
話を聞いたり、製作などの作業をしたり、小学校と同じように一定の時間を机とイスに座って過ごすという小学校生活の基本を徐々に身につけていけるようにしています。

イスに座って人の話を集中して聞く

Q:それでも、やっぱりじっと座って、集中して話を聞くなんてできるようになるんですか?

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A:これは最も基本になる態度です。
周りの動きに気が散って勝手にしゃべったり、席を立つようでは大切な事を聞き逃してしまうからです。
保育施設では、直接的に文字や数を教えるのではなく、「しりとり」や「(あ)の字のつくもの集め」「かるた」「すごろく」などの遊びを通して、文字や数に興味を持たせ、「読みたい、書きたい」という意欲を高めていきます。

その際に、人の話を集中して聞けるように、保育士は子どもたちが興味をもつような内容にするなど、様々な工夫をして机とイスに座って集中することができるよう、指導しています。

こうやって、徐々に机とイスに座る・人の話を集中して聞くという小学校生活の基本を身につけていけるようにしています。

給食時間も…

Q:『時間割』といえば、小学校になると『給食時間』のあとに『掃除』があったような気がします。保育施設でも、給食時間は意識するようになるんですか?

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A:そうですね。保育施設によって違うと思いますが、年長さん年度後半ぐらいからは、小学校の給食時間と同じように「何時までに給食を食べ終わる」など、時間を意識して過ごせるようにもしています。
また、給食中にウロウロ歩かないなど、時間以外にもルール(マナー)を守れるように指導しています。

自分の身の回りのことができるかな?

Q:なるほど。
では、『時間』や『ルール』以外にも何か気をつけていることはありますか?

A:『時間』や『ルール』といったことも、とても大事ですが、「自分のロッカーを整理する」「手紙などをきちんとカバンに入れる」など、自分で自分のことをするといったことも大事です。
この時期としての身辺自立がしっかり身に着いているか、もう一度丁寧に見直して、周りのみんなと合わせて行動出来るようにといったことも指導しています。

回答してくれた方のご紹介

奥尾先生

徳島県在住。保育士歴41年。
子どもと保護者に寄り添った保育を続けてきました。
公立保育所勤務後、2年間、私立保育所所長を歴任し退職。

最後に…

「イスにじっと座って、集中して話を聞く」「時間内に食事をする」「整理整頓をする」
大人にとっては、どうしても出来て当たり前と思ってしまいますが、自由に遊べる保育施設から一変し、時間で行動したり、じっと座っていないといけなかったりという環境の変化は、6歳の子どもにはとても大きく難しく感じるかもしれません。
「うちの子、できない!!」と思ったお父さん、お母さん。
まだまだ小学校入学まで時間はありますよ。
保育施設と連携して、子どものやる気を育てていきましょう。