もうすぐ1年生だもん!

ランドセルは何色にしようかなー。
どんなお友達ができるかなー。
親も子どももワクワクドキドキの小学校入学。
小学校入学を迎える子どもたちの気持ちや、就学前の子どもたちを受け持つ保育所や幼稚園の先生の想い・・・。
就学前の子どもたちにとって大事なことを毎月連載していきます。

第10回目褒めてのばそう! 子どもの力

「褒めて伸ばす」ことの大事さは、よくわかっているけど、どう褒めていいかわからなかったり、ついつい褒めるより叱ってしまうことが多くて落ち込んでしまったりということもあるかと思います。
その悩みに、長年、保育士として子どもたちと向き合い、退職前の2年間は私立保育所所長をされていた先生にお伺いしました。

褒められたい=誰かに認めてもらいたい

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Q:どこをどう褒めてあげていいかわかりません

A:年長になると、誰かに認めてもらいたい欲求は大きく膨らみます。 一方、保護者の方からすると「どこをどう誉めていいのか分からない」悩みがあるのかも知れませんね。
どこをどう褒めてあげいいかわからないときは、お子さんの話に興味を持って聞いてあげると、その中に誉められたいと思っているヒントが見つかるかもしれませんよ。
例えば、自分はできなかった事でも友達ができてたりすると、「○○ちゃん、逆上がりが出来たんだよ。」と言う時があります。そこで会話を終わらせるのではなくて、共感してあげたり、話をひろげていってみると、子どもたちが「褒めてほしい」や「認めてほしい」と思っていることを保護者の方も感じ取れるきっかけになるかもしれません。

園での行事は、友達の力を借りて苦手な事も乗り越えていくチャンス

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Q:自分に自信がないのか、とても消極的なので、お遊戯にしても歌にしても、運動にしても自分からしようとしません。
がんばってみよう!という気持ちを持たせたいのですが・・。

A:園での行事は、クラス全体が盛り上がっていく中で、仲間意識が高まり友達の力を借りながら、苦手な事も乗り越えていくチャンスでもあります。
でも、みんながどんどん出来ていく中で、自分は上手にできなくて、子ども自身も悔しい思いをしているかもしれません。その時に「なんでできないの?」と言われたり、叱られてばかりになると「自分は駄目な人間だ」と思ってしまいます。(大人もそんな時、ありますよね)
出来なくても、みんなと一緒にがんばっていることを褒めてあげることで、「どうせやっても出来ない」から「やってみよう!」が生まれてくると思いますよ。

運動会は、どんな小さなことでも褒めてあげる

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園での行事の一つ、運動会でも誰かと比較せず、どんな小さなことでも見つけて褒めてあげましょう。
お遊戯で間違えても「たくさんの人が見ている中で、よくがんばったね」とか、かけっこで一番になれなくても「最後までがんばって走ってえらいね」など、どんな小さいことでもいいので褒めてあげてください。
運動会の練習でもそうですが、日々子どもたちはいろんなことに挑戦して、大きく変わっていく時期なので誉めてあげたい事、認めてあげたいことは一杯見つかるはずです。
誉められてこそ自信が持て、新しいことにも意欲的に挑戦する子どもになっていきます。

回答してくれた方のご紹介

奥尾先生

徳島県在住。保育士歴41年。
子どもと保護者に寄り添った保育を続けてきました。
公立保育所勤務後、2年間、私立保育所所長を歴任し退職。

最後に…

「○○先生に今日、褒められた!!」と嬉しそうに話す子どもをみると、聞いているほうも嬉しくなりますよね。
お迎えのときや参観のときなどで、保育施設や幼稚園の先生方が子どもたちを褒めている場面をよく目にしますが、先生方は子どもたちの話をよく聞いて、そこから褒めてほしいことや伝えたいことをくみとってくれているんだなと思いました。
子どもが話をしだしたら、できるだけ「後でね」じゃなくてその場でちゃんと聞いてあげるということが、ポイントかもしれませんね。